失敗しない遺品整理業者の選び方とは!優良な業者の見分け方を徹底解説
ひと昔前まで親族が行うのが一般的と考えられていた遺品整理も、時代の変化や少子高齢化によって遺品整理を専門とする代行業者に依頼する方が増えています。
しかし、遺品整理の必要性が出ても、業者選びが難しいと考える方は少なくないでしょう。そのような方でも、業者を選ぶ際のポイントを知っておけば、安心して任せられる業者を見つけることができます。今回の記事を参考に、良い遺品整理業者を見つけてください!
Contents
遺品整理業者のサービス内容
遺品整理を依頼する際は、遺品整理専門業者を選ぶことをお勧めします。 「不用品を回収してほしい」ということに焦点を当てるなら不用品回収業者に依頼することもできますが、サービスの内容の広さや専門性という点で大きく異なります。
遺品整理業者 | 不用品回収業者 | |
作業目的 | 遺品の整理 | 不用品の回収 |
特徴 | 「作業対象=遺品」と認識
→物の扱いが丁寧 | 「作業対象=処分品」と認識
→物の扱いが雑になることも |
不用品の回収と処分 | ○ | ○ |
必要品と不用品の分別 | ○ | × |
貴重品の捜索 | ○ | × |
遺品の買取 | ○ | × |
遺品の供養・お焚き上げ | ○ | × |
無料の簡易清掃 | ○ | × |
ハウスクリーニング | ○ | × |
消臭作業 | ○ | × |
家屋の解体 | ○ | × |
車・バイクの買取処分 | ○ | × |
リフォーム | ○ | × |
不動産仲介・買取 | ○ | × |
相続の相談 | ○ | × |
良い遺品整理業者を選ぶポイント
サービス内容に応じた資格・許可・届出の有無
遺品整理サービスに必要な許認可を取得している業者であるか確認してください。 遺品整理で起こり得る様々な事柄に対応できる専門知識と技量を備えた遺品整理士が在籍していることや、廃棄物処理の法規制やリサイクル品の取扱いに関する許認可を受けているかをチェックすることは優良な業者を見極める上でとても重要となります。 遺品整理事業は資格を取得していなくても開業できるため、特に資格を持たず営業しているところも少なくありません。その中で「遺品整理士が在籍している」ということは信頼できる業者であることを示す一つの基準となります。 また、遺品から出るゴミや廃棄物を回収して運搬し処分する場合には、以下のような許可や届出を取得している必要があります。
許可・届出が必要なサービス | 必要な許可・届出 |
遺品の買取 | 古物商許可 |
処分品への対応 | 一般廃棄物収集運搬業許可
(業者自身もしくは提携業者に必要) |
形見分け品の配送 | 一般貨物自動車運送事業許可
もしくは貨物軽自動車運送事業の届出 (配送する際に運賃が必要な場合) |
リフォーム | 内装仕上工事業など施工内容に応じた許可
(費用が500万円以上かかる場合) |
実績と丁寧な対応
実績や丁寧な対応をしてくれる企業であるか確認してください。
ホームページに実績・口コミがあるか
信頼できる業者を選ぶ際、ホームページに掲載された実績や口コミを確認しましょう。特に、作業にかかった料金の実例や、遺品整理の作業前後の写真が載っているかどうかなどを見てください。
また、ホームページにスタッフの名前や顔写真が掲載されているかどうかも確認してください。悪徳業者の場合顔写真などを載せたがらないことが多いです。
スタッフの対応の良さ
遺品は遺族にとって大切な物が残されているので、スタッフの対応のよさでも比較しましょう。電話で問い合わせしたときや、訪問見積もりに来たスタッフの対応のよさで判断してください。スタッフの対応に少しでも不安が残ったら、その業者はやめるのが良いでしょう。
訪問見積を行う
見積もりを取る際に、実際に家の状況を見た上で見積もりをとってくれる「訪問見積」であるか確認しましょう。訪問見積もりに応じない業者は、当日になって追加請求をしてくる悪徳業者の可能性があります。
現場の作業内容を正しく業者に把握してもらうことで、追加請求などの業者トラブルを避けることができます。
電話やメールなどの口頭や文章だけでは家の状況やすべての家財について伝えるのは難しいです。訪問見積であれば買い取ってもらえる可能性のある家具・家電を事前に確認してもらうこともできるためおすすめです。
サービス範囲
遺品整理を依頼する物件がその業者のサービス圏内に含まれているか確認してください。業者のサービスエリア外の物件を依頼してしまうと、多額の出張費がかかる可能性があります。いちいちサービス圏内を確認するのが面倒だという人は検索するキーワードを「市町村名 遺品整理」にして、絞り込みをかけてみてください。そうすればサービス圏内の業者が検索結果に表示されるはずです。
見積書の明確な記載
悪質な遺品整理業者の典型的な手口は、最初は安く見積もっておいて後から数倍の料金を請求するというやり方です。このような手口に引っかからないようにチェックしておくべきなのが、料金設定と見積もり内容です。悪質な業者ほど、料金設定が複雑であったり、見積もり内容が曖昧であったりします。
なので遺品整理業者選びの際は、その業者の料金設定や見積もり内容が明瞭かどうかしっかりと確認してください。
遺品整理業者に頼むメリット
遺品整理を業者に依頼するメリットは以下の2つです。
- ・短時間で効率よく終えることができる
- ・負担を最小限に抑えることができる
短時間で効率よく終えることができる
遺品整理を業者に依頼する最大のメリットは、短時間で効率よく終えられることです。
遺品整理をはじめると判断に迷うことや戸惑いから想像する以上に時間がかかってしまいます。もし住まいが賃貸物件であれば、賃貸借契約が継続している間に発生する家賃や共益費を考慮し、退去期限を踏まえて遺品整理を急がなければなりません。持ち家であっても、離れて暮らしていたら、通いながら片づけをしなくてはならないため大変ハードです。
このような場合に、遺品整理業者という存在がとても役立ちます。
遠方からの依頼でも、業者と電話や動画、画像などで経過を確認しながら進めることができ、時間の節約になります。
負担を最小限に抑えることができる
遺品整理を業者に依頼することで、遺品を整理する労力だけでなくメンタル面における負担も最小限に抑えることができます。
遺品には小さなものから、冷蔵庫や洗濯機のような大きなものまであります。冷蔵庫や洗濯機のような大きなものであれば、自治体の収集規則に合わせて分別したり、買取店へ持ち込んだりしなければならないため体力的にとても大変です。
悲しみが癒えていない場合には、判断力や決断力を必要とするデリケートな作業でストレスを抱えてしまい、疲れ果ててしまったり体調を崩してしまうことも考えられます。
臨機応変に対処する遺品整理業者を利用することで、これらの体力的な負担や精神的な負担を軽減することができます。
料金が高い業者と低い業者の違いとは?
遺品整理業者選びの際に、最も大きな基準になるのは料金が安いか高いかという点でしょう。以下ではリーズナブルな業者とそうでない業者の違いについて2つの切り口から解説しています。
企業努力で安くしているケース
1つ目の切り口は企業独自の工夫を行いで安くしているというケースです。例えば作業員一人一人の熟練度を上げ作業効率を向上させたり、純粋に一人当たりの作業量を増やしたりし、無理なく人件費を抑えれば、消費者が支払う料金も安くすることが可能です。
またはトラックの積み方を工夫したり、見積もりを正確に行い必要十分なサイズのトラックを選定したりすれば、必要以上に大きなトラックを手配しなくて済むので料金を抑えることができます。
他にも特殊政府や家財の買取などを他社へ委託するのではなく、自社で行い委託手数料を抑え料金を安くすることも可能です。
無理に料金を下げようとしているケース
2つ目の切り口は企業が無茶をして安くしているというケースです。業者の中には、無理して料金を低くしようとした結果、違法な行為を行っている業者も存在します。例えば以下のようなケースが考えられます。
- ・処分費用を抑えるために、不法投棄
- ・人件費を抑えるために作業員の給料を減らしている
不法投棄をした場合は、前述したようにその処分品を引き渡した消費者側も罪が問われる可能性があります。人件費を抑えた場合も、結果的に作業員のモチベーションの低下に繋がり、ユーザーへの質の高いサービスを提供できなくなってしまいます。
以上のように考えると、料金が安いか高いかだけで遺品整理業者を選ぶという行為はとてもリスクの高い考えです。特に極端に料金が安い業者に関しては、慎重に検討する必要があります。「良い遺品整理業者を選ぶポイント」で述べたチェックポイントを参考に料金以外も比較・検討してください!
まとめ
何の指標もない状態で、数多ある遺品整理業者の中から依頼をする業者を選ぶのはとても困難な作業となります。しかし今回の記事で紹介した内容を参考にすれば、比較的スムーズに業者の絞り込みができると思います。 遺品には貴重品や高級なものも含まれるため、これを狙った悪徳業者は少なからず存在します。大切な遺品を安心して整理するためにも、この記事を参考に優良な業者を選んでください!