遺品整理を業者に依頼した場合にかかる費用は?費用相場や自分でできる費用を抑える方法を解説!
遺品整理とは、故人が大切にしていたものを整理し、片付けていく作業のことです。遺品整理は遺族の方が自分たちで行うものでしたが、近年は業者に依頼して遺品整理をやってもらうという形になっています。
そんな中、遺品整理を業者に依頼しようと考えた場合、費用を基準に業者を選ぶ方が多いです。そこで今回は遺品整理にかかる費用や相場、費用を抑える方法について解説します。ここで紹介する費用の相場が、業者を選択する要素になること間違いなしです!
Contents
遺品整理業者ってどんな仕事をするの?
遺品整理の費用について紹介する前に、そもそも遺品整理業者はどんな作業をするかについて説明しておきます。「遺品整理」には遺族が自分たちで作業をする場合と、遺品整理業者に頼む場合がありますが、どちらの方法を取る場合でも、事前に何をするのか理解しておくことは大切です。後に負担する費用の削減につながります。
業者が遺品整理を行うときの流れとしては、
- ・遺品の必要品と不要品を仕分ける
- ・不用品の回収や売却、適切な処理
- ・家財の運び出し
- ・整理後の掃除
などが一般的です。業者によってサービスの内容は異なっているので、事前に業者の方に聞いたりしてサービスの内容を確認しておきましょう。
遺品整理は誰が負担するのか?
では遺品整理を業者に依頼しようと考えた場合、その費用は誰が負担するのでしょうか?
結論から言うと、遺品整理を業者に依頼した場合、その費用は相続人が払います。なぜなら故人の遺産から支払ってしまうと、故人が多額の借金をしていたときなどに財産放棄ができなくなる可能性があるからです。相続人が複数人いる場合は、みんなで少しずつ負担していきましょう。
遺品整理の費用相場
遺品整理を業者に依頼した場合の費用の相場は以下の表の通りです。
間取り | 料金相場 | 作業人数 | 作業時間 |
1R・1K | 30,000円~80,000円 | 1~2名 | 1~3時間 |
1DK | 60,000円~120,000円 | 2~3名 | 2~4時間 |
1LDK | 80,000円~200,000円 | 2~4名 | 2~6時間 |
2DK | 100,000円~250,000円 | 2~5名 | 2~6時間 |
2LDK | 120,000円~300,000円 | 3~6名 | 3~8時間 |
3DK | 150,000円~400,000円 | 3~7名 | 4~10時間 |
3LDK | 170,000円~500,000円 | 4~8名 | 5~12時間 |
4LDK以上 | 200,000円~600,000円 | 4~10名 | 6~15時間 |
しかし同じ広さでも費用には差があることがわかると思います。これは処分するものの量といった、依頼した人の家によって変動する要素が含まれているからです。
今回紹介するのはあくまで相場なので、詳しい費用を知りたい方は訪問見積もりをしてもらうか、相見積もりをして費用を比較してみることをおすすめします。
遺品整理の費用に影響を与える要素
ここまで遺品整理の費用の相場を紹介しましたが、その費用にはどのような要素が含まれているのかを知っておきましょう。
遺品整理の費用に影響を与える要素には、
- ・間取り
- ・作業人数
- ・作業時間
- ・処分する荷物の量
- ・処分する荷物の種類
- ・作業時期
- ・建物や道路の状況
- ・オプションサービス
などさまざまあります。
間取り・作業人数・作業時間
遺品整理の費用に影響を与える要素としてはまず「間取り・作業人数・作業時間」が挙げられます。これらは費用相場の表の通りです。間取りが大きくなったり、作業人数や作業時間が増えるほど費用は高くなります。
処分する荷物の量
次に「処分する荷物の量」が挙げられます。荷物の量によって、トラックの積載量やトラックの数が変化し、費用も変わってきます。処分する荷物の量が多いほど高くなり、少ないほど安くなります。例えば荷物の量が多いと作業人数や作業時間が増え、荷物を運ぶトラックの数が多くなるため、費用が高くなります。
処分する荷物の種類
その次に「処分する荷物の種類」が挙げられます。処分する荷物によっては遺品整理業者の方で買い取ってもらえる場合があり、費用を安くすることができます。実は遺品整理業者はリサイクル業者と連携をとっているため、処分するものの中に家電製品やパソコンなどがあると、買い取ってもらえる場合があります。
作業時期
また「作業時期」も挙げられます。つまり依頼が多くなり、業者が忙しい時期は費用が高くなる傾向があります。土日や月末の方が費用は高くなります。
また急に「明日までに遺品整理をしてほしい」というような依頼をすると、普段よりも作業人数が必要になるため、費用が高くなります。
建物や道路の状況
さらに「建物や道路の状況」も挙げられます。建物に関しては、マンションやアパートの場合にエレベーターがなかったり、高層階の住人だったりすると業者の作業スピードが遅くなります。
道路の状況に関しては、遺品整理には荷物を載せるためのトラックが必要になるため、近くにトラックを停められるような場所があるかどうかによっても、作業スピードが変わってきます。例えば、住宅と隣接した道路が狭くてトラックが停められる場所がないと、運び出しに時間がかかってしまいます。
オプションサービス
遺品整理の費用に影響を与える要素としては「オプションサービス」もあります。遺品整理業者は本当にたくさんのサービスに対応しています。
主なものとしては、
- ・遺品の供養
- ・エアコンの取り外し
- ・ハウスクリーニング
- ・原状回復リフォーム
- ・特殊清掃
- ・消臭作業
- ・害虫の駆除
- ・車やバイクの回収と廃車手続き代行
- ・相続の相談
- ・家屋の解体
- ・空き家の管理
- ・不動産の買取
などが挙げられます。これらのサービスは業者によって対応できるものと対応できないものがあるので、事前に確認しておきましょう。
遺品整理の費用を抑えるにはどうすればいい?
ここまで遺品整理の費用に影響を与える要素を紹介しましたが、実際に遺品整理の費用を抑えるにはどうすればいいと思いますか?せっかく業者に遺品整理を依頼するなら、なるべく費用は安い方がいいですよね。
遺品整理を業者にしてもらう前に、自分たちで工夫することで費用を抑えることができます。
事前に少し整理をしておく
遺品整理の費用を抑えるための方法の1つ目は「事前に少し整理をしておく」ことです。費用を抑えるためには、業者の作業を減らすことが一番大事になります。自分たちで処分できるものは処分したり、貴重品など探せるものは探しておくと費用を抑えることができます。ただし無理は禁物です!出来る範囲で行いましょう!
売却できるものはしておく
2つ目は「売却できるものはしておく」ことです。遺品整理業者が不用品の買取や売却を行ってくれる場合がありますが、自分たちでリサイクルショップなどで売却をした方が高く買い取ってくれることがあり、なおかつ費用を抑えることができます。
相見積もりをとる
3つ目は「相見積もりをとる」ことです。相見積もりをして比較をして、2~3社の中からより適切な業者を選びましょう。その際費用の詳細については業者にきちんと聞くことがとても大切です。あまり見積もりに時間をかけられない場合は、訪問見積もりをしてもらうことがおすすめです。
まとめ
以上、ここまで遺品整理にかかる費用や相場、費用を抑える方法について解説してきました。この記事が少しでも参考になっていただければ幸いです。
最後に要点をまとめると、
遺品整理を業者に依頼した場合の費用は、業者やサービスによってさまざまで、
- ・間取り
- ・作業人数
- ・作業時間
- ・処分する荷物の量
- ・処分する荷物の種類
- ・作業時期
- ・建物や道路の状況
- ・オプションサービス
以上のような要素がある。
・そのため、同じ間取りでも費用には差がある
・費用を抑えたいなら、事前に整理をしたり、売却をしておく必要があります。
・費用について詳しく理解しておくことが大切で、訪問見積もりや相見積もりをとることがおすすめです。